㉕社会に出たらパンツを脱ぎなさい。
~第25話:小悪魔ノリピー~
「A太郎さんって言います。知ってますよね?」
・・・A太郎?
え?まさか、マジ?
うわああああああああ!
今回のデートで目的は二つあったんだけど、いったんおさらい、以下コピペ。
目的は二つ。
①婚約者の事を聞き出す事。ここまでパチンコ+飯デートを繰り返して来たにもかかわらず、【婚約者】の話は必ずはぐらかされて来た。
②PなしでいきなりGだけどノリPのGをスポットしてPする事。ぐへへへ。
以上、コピペ終わり。
ノリピーがようやく①についてしゃべってくれた。こともあろうに、 ①の【婚約者の事を聞き出す】前に「今夜はOK」サインをくれた、というか勝手にそう思ったのかも知れないけど、結果オーライと言うか、ノリピーをあくまでノリピー合意の元というか、勢い余ったと言うか、とにかくヤリたかったというか、結構二人はその気だったと言うか、そういう雰囲気にしちゃったと言うか、あまり飲めないお酒をノリピーが自主的に飲んだというか、酔った勢いと言うか、つまりは②を先に達成しちゃった。ついにノリPのGをスポットしてPしてしまったのだ。要約するとようやくついにお金と時間と体力を使って落としちゃったのだ。大企業の営業マンとして脱いだパンツ3回目。これぞ努力と意地の成せる技、ノリピーを陥落させたのだ。ノリピーはけっこうマグロだったのはさすがに緊張しちゃったのかな?今度はもっと優しくしてあげるからもっと本性出していいんだよ、でもいきなり淫乱なオンナもアレだから演出的にもちょうど良かったのかもね。そしてかなりお肌もスベスベでいい感じだったよ。カラダ、バッチリ磨いてるね♪今度はいつ会おっか。
なんて言ってる場合じゃなななななない!こんなまるでヤラセのTV番組というか、B級のドラマというか、そんなウソみたいな展開が実際にあるワケ?ウソやろ。
A太郎、A太郎ってノリピーの勤める会社の社長の息子やんけ!あのくそマジメで有名な御曹司様かよ!どうりで根がパチンカスなくせにパチンコだとか夜遊びが「久々楽しい」とか言ってたワケだ。そりゃあのくそマジメな御曹司様と付き合ってたらそんな遊びができるワケないし、パチンコにジャブジャブお金を使う私が新鮮に映って面白いワケだよ、所詮パチンカスはパチンカス同士なんだよ、カスな遊びで意気投合するんだよ、ああああ、しまった~!
「責任とってね♪」
(◎_◎;) ドキッ!!
「・・・なんて言わないから安心していいよ」
「くふふふ」
・・・ヤラれた。必殺の第3回目のパンツ脱ぎにして逆にヤラれた。逆にノリピーに完全に主導権を握られてしまった。こいつはけっこう小悪魔かもしれない。これで俺はノリピーの手のひらで踊るサルだ。ヤリ捨てなんかして「あの男に無理やり抱かれました~」なんて吹かれたら一発で終わりだ。幸いにしてまだ大きな取引実績もないからどうでもいいんだけど、バレたら二度とあのクライアントの暖簾はくぐれない。せっかく少しずつだけど仕事が流れて来たのに、どうする?俺、どうする?このクライアントを諦めるか?天敵の本部長に「やっぱりダメなヤツだな」と思われたいか?せっかくここまで来たのに。本部長、あのオッサンだけはどうしても・・・。
「・・・ヤルしか」
開き直った。ボブ子や女王に対して行ったようにおティンティンの虜にするしかない。大丈夫、愛は勝つ。KANも言っていたし、真剣勝負しかない。こうなったら俺はノリピーに真剣に惚れてやる。そして俺に惚れさせてやる。真剣勝負で相思相愛になればいいんだろう?そして6カ月後にクソマジメな御曹司様と無事に結婚してくれ。それまで俺のおティンティンでズブズブにしてやる。
パンツ3回目の軌跡。私とノリピーに残された時間は最大6カ月。しかし目立った実績を上げるために実質はその半分の3か月以内が勝負。ノリピーが嫁いで行くその日まで、前半3か月でノリピーをスパイに仕立て上げ、後半3か月でライバルA社の仕事を洗いざらいぶんどってやる。
・・・大丈夫、俺には実績がある。
ティンコ営業開始だ。
ゲスだけど続く