洗脳と言う程じゃないし、聞こえも悪いから【意識改革】と言う事にしとく。
私の頭にこびりついた意識を変えてくれた友人のお話し。
プルデンシャル時代の経験を例に挙げてしまうが、重ねて申しあげる。けっしてプルデンシャルを批判しているワケではない。辞めて数年たった今でも、プルデンシャル生命は世界最高峰の営業集団だと思っている。
~愛の伝道師たれ~
ミッション①「家族愛」を伝えよう
プルデンシャル生命での研修時、睡眠不足の頭で訓練に次ぐ訓練を受けた。
生命保険で救われた家族の話、家族への愛は生命保険へと姿を変え、残された家族を支えて行く。生命保険への加入は家族に対する愛の現れなのだ。
我々は「愛」の伝道師となるのだ。
(社会的意義のある仕事なのだ・・・)
(私は今から出会うであろう家族を守るのだ・・・)
(まずは大切な家族・友達を守らないと・・・!)
映像と音楽と睡眠不足の頭、厳しいトレーニング、帰ってからも妻や家族にロープレを実施、その後、明け方近くまで試験勉強。
頭が生命保険だらけになってくる。というかそうなった。口から出てくる自然なトークも次第にそんな感じに。
約1ヶ月もの訓練を終える頃には私も立派な「愛の伝道師」となっていた。もちろん、家族愛はバッチリである。
そしてデビューを迎える。
ミッション②~身近で大切な人から救え!~
友人達に連絡を取る。まず、相当数から嫌われる。
「お前が嫌いなんじゃない、【保険】が嫌われたんだ安心しろ」
とマネージャーからしきりに言われる。最終的には
「離れて行った友人は本当の友人じゃなかったから気にするな」に変わっていく。
それでも連絡を取る、取り続ける。一人でも多くの友人を救う為に。
もちろん多くの友人が話を聞いてくれた。
その中の友人の一人のお話し。
目をギラつかせ、生命保険がいかにすごいか、という話をメインにした最初の商談を終え、事務所に戻る。次回は保険の提案である。
(最初の商談は生命保険の素晴らしさを伝え、生年月日とか家族構成とかの情報取り)
必死で設計し、プランを作る。
(これでいいのか、これで万が一、アイツが死んだらこの内容で奥さんから恨まれやしないか。子供達は大学まで行けるのか、家族は幸せに生きて行けるのか)
自問自答を繰り返しながら適正な保障額と保険料の落としどころを見つけ、プランを作成する。夜を徹してでも何度も何度も作り直す。
つまり未だかつてないほど「自分以上に友人の将来を考える」のである。
それが悪い事だとは言わないし、思いません。本当の友達ならそこまで考えてもいいのかもしれない。・・・ただ今までそんな付き合いをしてきただろうか。一緒に何軒もハシゴして、朝まで飲んで、騒いで、カラオケ行って、合コン行って・・・。
(友人の事を真剣に考えて何が悪い。アイツが万が一亡くなったら、残された家族を守れるのは誰でもない、この保険だけなのだ、生命保険はスゴイのだ・・・)
ズレに気付きますか。かたやヒートアップ、とにかく真剣に考えてる私、かたや付き合いで話を聞いてくれた友人。そんな相手にそこまでの熱、温度が果たしてあるだろうか。
洗の・・・いや意識改革された私は止まらなくなっていた。それがデビュー時期は当たり前だから。
プラン提案の前日の夜。携帯が鳴った。その友人からだった。
続く