売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

重い歌詞に明るい音楽を乗せるとこんなにも。

D専というテーマのファンタジーを書いたあとに何を突然・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、ふと感じた事を書きます。

神風でも回天でも・・・他にもたくさんあるけど。死に直面している特攻を控えた者とそれを送り出す者。そんな二人を想像して読んでいただきたいです。

何の為に生まれて、何をして生きるのか答えられないなんて、そんなのは嫌だ!
今を生きることで、熱いこころ燃える。だから君は行くんだ微笑んで。

何が君の幸せ?何をして喜ぶ?解らないまま終わる?そんなのは嫌だ!
忘れないで夢を。零さないで涙。だから君は飛ぶんだ何処までも。

そうだ!恐れないでみんなの為に愛と勇気だけが友達さ。

嗚呼アンパンマン優しい君は、行け!皆の夢守る為。

時は早く過ぎる。光る星は消える。だから君は行くんだ微笑んで・・・。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び。たとえどんな敵が相手でも。

先日、娘たちとカラオケに行きました。その時、アンパンマンのうたいれて~とリクエストがあり、デンモクで探す私。
「あれ?タイトルはなんだっけ?」
「それ行けアンパンマン?アンパンマンの歌?アンパンマンのテーマ?・・マーチ?」

と行き詰まったため、曲の歌詞を見る事に。

「・・・・??」

「・・・え?」

「ねえ、、コレ?」

「うん、それ」←妻

なんての歌詞の重さ!これがあの明るい音楽に乗ると誰もが口ずさむあの「アンパンマンのマーチ」に??

どんな敵が相手でも、なんのために生まれたのか自問自答しながらもみんなの夢を守るために今を生きる為に敵軍に突っ込んで行ったのかな・・・と特攻隊の方々を想像してしまいました。(後日ググればそんな説もあるとあって納得しました。)

子供たちが楽しそうにこの曲を歌う傍らで一人、何か胸を打つものがあり、目が潤んでしまいました。おっさんになればなるほど泪もろくなるなあ・・・。

皆さんはどうお考えになりますか?

※歌詞は多少の入れ替え、句読点などの挿入をしております。あしからず。

おわり

⑥D専アンドロイド工場「エピローグ」※おわり

「・・・かくかくしかじかで、以上、報告終わります」

「はいお疲れ~」

課長に一部始終を報告し、席に着くとB子が話しかけてきた。

「Aくん、またとんでもない結果、出しちゃったわね」

「そうか?なんかでもスッキリしないんだよな~」

「どうして?」

「私情は一切挟まないのが俺たちSSSだろ?でも今回はちょっと違ってさ」

「だいたいこのヤマに上層部がなんで俺を指名したのか、未だに謎だしさ・・」

それよりも信頼していたあの3人、あの3人がどうしてC子を襲ったのか、そしてあの3人はどうなったのか引っかかっているのだ。そして【Dの意志】、あれからじっちゃんはいくら話しかけても出て来ない。

課長「そうそう、Aくん、今回の事件で話があるって」

課長「君を指名した上層部が役員室で待っているよ」ニヤニヤ

いくらSSSのエースとは言え、平捜査員のAが国家機密の上層部と面会できるチャンスなどなく、それこそシークレット中のシークレット、最重要機密部分に当たるのだが・・・。ビクビクしながら役員室へ向かう。

「コンコン、入ります!」ガチャ

「わははは~!私の一撃よくぞかわした!ww」

「き、キンポーのおっさん!」

「奥さんの写真がまだ送られてこないぞ?ww」パシャパシャ

「わたぶ~さんも!?」

「私は本当は右利きなのだよ」シュパ!

「あ、あぶ!危ないですって!ドクターも!」

「みんな!良かった!無事だった!でも・・・なぜC子を?」

彼ら3人はSSSの特別潜入捜査員だった。ただその世界ではあまりに有名であるため、芸能界やマスコミ、TV業界などの潜入を行う特別専門チームの、つまり仲間だったのだ。

「お前に【Dの意志】があるってドクターが見つけてさ」パシャパシャ

「これを覚醒させないとキメラに勝てないってドクターが。わははは」

SSSである事がバレてしまった3人はAの【Dの意志】を覚醒させる事に掛けた。そのために乱暴ではあったがC子を襲い、Aの覚醒を待ったが3人はオーナーにやられてしまう。

「C子が、社長!あとは任せた!わははは!って言ってたって・・・」

ウイーン。自動扉が開く。

「始めまして。私が当組織のトップです。」

「め、め、メンちゃん!?」

「その節はどうもw」ウインクぱちー

「申し訳ないが、捜査員たちの素性は全部、組織のDBに入ってある。このDBからAIが導き出した最適な捜査員が、A君、君だったという事だ。家庭の事情、親族、配偶者の情報まで全てを計算した結果、選ばれただけ。」

メンちゃんは続けた。

「そしてD専工場でキメラ復活の情報が出てね・・・。まあA君くらいDB嫌いなら適任かなって」ウインクぱちー

「ま、全て私の計算通りになっただけだけどな、ふん」ゴクッ

「さ~って。これで本当にPIG4も解散だww」パシャパシャ

「じゃ、飲みに行くかあ!今夜は社長のおごりだぜ!わははは」

「だから社長って言うのはおよしなさい!」ウインクぱちー

「・・・二次会はおごるよ」ゴクッ

「今夜は昇進祝いだな!わはははは!」

全て組織が仕組んだシナリオ通りではあったが、見事に大役を務める事に成功しAは「SSS」の特別スペシャルチームである「SSSS」へ抜擢されたのだ。これから「S4」(エスフォー)として華々しくも・・そしてこれらかもずっと世間の誰にも知られる事のない潜入捜査員として。今日の日本は彼らのような裏方さんに支えられて存続出来ている事実を知っている人間は少ない。

 

(・・・・今のお主なら奥さんもイケるハズぢゃw)

(じ、じっちゃん!?どこ!?)

(1世は両刀ぢゃったぞ!ww)

(ばいば~いw)スッ

 

おわり

 

ファンタジーを書いてみたく、勢い余って挑戦してみたものの、やっぱりその難しさは名器に出会うよりも難しいって事が大変よくわかりました!w

 

おわり

 

⑤D専アンドロイド工場「決戦」

「 コンコン、入ります。」

翌日、Aは出勤すると同時にD専アンドロイド工場のオーナー室に向かう。早朝だからだろうか、警備員以外の他の社員は見当たらない。1Fのエレベーターからビルの屋上に直行する。オーナー室は屋上に建てられたドーム型の特別室でプールもあり、草木も植えられ、ヘリポートもある。

「おお、君はA君じゃないか」ニヤニヤ

「あの3人と話がしたいのですが」

「おお!彼らか、彼らならちょっとヒマを与えたよ、休暇みたいなもんだ」

「そうですか、それは失礼いたしました」

「待ちたまえ」

ふ~とタバコを吸い、それを灰皿で消したのち、こう話しだした。

「SSSなんかの組織を抜けてうちで正式に働かないかね?」

(なに!?)

「ドクターZ氏と一瞬、殺し合いになった時に君が取ったファイティングポーズはSSS特有のモノだ」

Aが取ったファイティングポーズは柔道・空手・相撲・ボクシング・ムエタイを融合させた特殊総合格闘技でその存在は公に知られていない。それなのになぜ・・??

「私と一緒に理想郷を作らないかね?」

「なぜSSSという国家機密をアンタが知っている!?」

「ここだ」

コンコン。D専アンドロイド工場のオーナーが人差し指で自分の頭(脳)を指さす。

 「世界トップクラスの3人、あれは素晴らしいD専脳だった!」

「その全てを私が吸収させてもらったよ!」

「海外組を含め、今回集めた49人分のD専脳、全てを、だ!」

(まさか・・キメラか?まさか・・・な)

じじいがつぶやく。

Aが昨日、早退したタイミングを狙って49名の同期が全員、そのオーナーの毒牙に掛かり、最高レベルのD専脳49名分がオーナーの脳に蓄積された。もちろん今回だけではない。今までのD専失踪事件の被害者とされる人数はざっと見積もって3,000人。その中でもとりわけ優秀なD専脳だけを集めて蓄積している可能性は高い。

「ザコなD専脳はアンドロイドたちのエサさ」

パチン!と指を鳴らすと人型ロボットではあるが人間と見分けがつかないほど精巧に作られたD専アンドロイドが10体。

ババババッ!

その一糸乱れぬ動きであっという間にAを取り囲む。

(囲まれた!)

「殺すな、生け捕りにしろ」

「かしこまりましたオーナー様」×10

ババババ!

(上だ)

「おらあ!」バキッ

(今度は右!)

「あいよ!」ゴシャア!

(後ろからキック!)

「うおりゃ!」クルッ!バキ!

じじいと息ピッタリ♡と高揚感にあふれるほどAとじじいのコンビはあっさりと3体のアンドロイドをなぎ倒す。SSSで訓練した特殊総合格闘技の技のキレ味も抜群だ。

「ふん!残り全員、一気に行け」

「かしこまりましたオーナー様」×7

(股間にオーラを集中させろ)

(え!?どうやって??)

(フルおっきさせるんぢゃ!)

(この状況でいきなり!?)

(フォースと股間を信じろ)

(えっと、えっと、、C子とのHがセクシー女優でスレンダーなボインボインに挟まれてヌルヌルな感触がガマン汁のもったいないから飲んじゃお♡的な小悪魔ボイスに囁かれてのけぞるカラダでこれはそろそろガマンの限界!)むくむくむく~

「うおおおおおおおおおお!」じゃっきーーーん!

(キタキタキター!さすが一族の血を引くムスコ!)

(俺はひ孫じゃ?)

(違う違う、ムスコはムスコ!)

「なに!?あれはまさか!?マズい!全員引け!」

D専アンドロイド工場オーナーが叫ぶが時すでにお寿司。

(行け!数の子天井波じゃ!)

「みなぎるパワー!エネルギー320%!膨張率3倍超えは久々だぜえええええ!」

どどどどううううううううん!!!♡♡♡×7

「ぎゃああああ!♡♡♡」×7

(いきなり3倍か、ひ孫のムスコもなかなかじゃわい)

(じゃわい、ってじっちゃん、急にじじい言葉になったね)

(Aがじっちゃんじっちゃんって呼ぶし、こっちの方がしっくりくるしの)

(しかしスゲーな、これ。Hの相手、死んじゃわない?w)

(ん、神の一撃じゃから女性は大丈夫♡さらに大喜びじゃ)

「まさか、数の子天井波の使い手だとは・・。さては貴様・・・」

「すでに【Dの意思】は覚醒しているのか!」

「ふん、昨日ね。オーナー、アンタの差し金でね。」

「なんの話だ?ふん、まあよかろう。」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

「次は私が相手だ」ゴゴゴ・・ピギャアアアアアア!

オーナーの体が変態していく!背中からは大型猛禽類(=鷹とかワシとか)と思わせる力強い羽、その羽を支える体はボブ・サップと小錦が融合しつつ往年の千代の富士を想像させる引き締まった筋肉!これは間違いなく素早いDBの決定版!そして異常に膨れ上がった頭部からは触手のような自由に動く数本の管・・・?

「ふん、使えないヤツらめ」

頭部から伸びる触手のような管が倒れたアンドロイド×10の頭部に伸びる。

「くく、くく、くははははあああ!」

「ほう、こいつはDBの基本~ハイカロリー晩御飯~で有名な料理研究家のD専脳・・」

「ふむ・・・腹が空く前に食え!体格維持のイロハ。と来たか。あのメジャーリーガーだな」

「~世界中の恵まれないDBたちへ~人権活動家のD専脳か。これでD専への愛もより一層高まるわい・・・くふううううう」

(ありゃ~やっぱりこの時代に【キメラ】かよ)

(【キメラ】ってなあに?)

(ワシの900年来のライバルぢゃ)

(強いの?)

(120戦中、1勝1敗、118引き分けw)

(ええええ!つえええじゃん!)

 「そろそろケリを付けようか、【Dの意思】よ」

(やれやれ・・・この時代に遊びに来るんぢゃなかったわい)

 

 【Dの意志】vs【キメラ】

数百年の時を超え、ここD専工場にて121回目の頂上決戦が始まる。

「行くぞおお!」ピギャアアア!バサッバサッ!

「かかってこい!」ボウ!金色のオーラ

キメラの体が浮く。相手は空中からの攻撃を繰り出す模様だ。

「くらえ!超音波!【D専たちの嘆き!】」むほおおおおおおお!

切り裂くような超音波を放つキメラ。その超音波は脳髄を掻きむしるような不快感を相手に与え、戦意を喪失させる精神的ダメージ攻撃だ。

(いきなりこれじゃと?)

「とりあえず耳を塞いでみる!」

(ダメじゃ・・・)

直接相手の脳髄に到達し、その脳髄を【D専たちの嘆き】からボリボリと食い漁られる感覚に陥る。まともな感覚じゃ立っている事すら不可能。防御不可能の必殺技である。

「ふん、いきなり必殺技を出したのは900年前の一度のみ。油断しただろう?わははははは!」

「ぎゃあああああ!」

悶絶するA!その頭皮ごとボリボリと食われていくような錯覚の中でAは何かに気付いた。

(これは・・・D専たちの・・・悲しみ?苦しみ?)うがあああ!

(理解するのじゃ、彼らの嘆きを!)

(ハアハア、頭が痛い、死ぬほど痛いけど・・・何だこれは??)

・・・・・

・・・・♪・

・♪~♪・・♪・・

(セ、セレナーデ?)

Aを包む金色のオーラが次第に変化していく・・・?

(わかったよ、みんな!)すくっ!

Aは頭を押さえながらも立ち上がる。金色のオーラが虹色(レインボー)に輝きだした。

「D専の嘆きをモロに食らって・・さらに、た、立ち上がっただと・・・?」

(レインボーオーラ・・・か、これはすごいのう) 

「D専アンドロイド工場のオーナー、彼らの【嘆き】は理解したよ・・・」

「D専であるが故に受けてきた差別、迫害、悲しみ、不幸な人生・・・その他モロモロの怨念が詰まった超音波のようだけど・・・。しかしながら彼らは変態じゃない。彼らは人間だ!もちろん人間の性癖は様々さ!だがそれはただの個性!それを認める立場にあるもの、それが【Dの意志】!」

「彼らの嘆きはセレナーデとなって私の脳に直接働きかけてくれたよ。これを理解できるのは全知全能、D専の化身、【Dの意志】のみ! 」

「な、なんだと!あの怨念の塊、全てをお前が救済したというのか!?」

「救済?そうかもね。みんな晴れ晴れした顔をしているよ・・」にこ

(やるのう、やはりこいつは・・・)

「みんないいD専たちだ」にっこり

「ふん!じゃあこれはどうだ!」

「超音速!動けるDBこそ至上最強!」シュバババッ!

(この、動きは・・キンポーのおっさん?)

がしいい!!

「と、止めた?」

「なあんだ、キンポーのおっさん手加減してんじゃねーよ!」ぼかっ!

「あいた!・・次はこれだ!超音速シャッターチャンス!」パシャパシャパシャ!

「風呂場の写真、いらないの?」ボソッ

「ぐ!指が!指が動かない!A!貴様何をつぶやいたあああ!」ぐわあああ

「ははは、わたぶ~さん、元気?」

「非D専など、、、、非D専など一緒にいるだけで虫唾が走るわあああ!」

シュパ!

・・・ピタ!

「一ミリの狂いもなく、そして直線距離で狙ってくるのは俺の頸動脈。もちろん左手に隠したそのメスでね」バキ!!!

「ぐっ!小僧!貴様、ただの【Dの意志】ではないなああ!」

(そうなの?じっちゃん?)

(ひゃっひゃっひゃ、久々いいもの見れたわい)

(ところでじっちゃん、なんか必殺技とかないの?)

このままではいくらレインボーオーラでパチンコなら大当たり確定状態とかいいながら防戦一方ではジリ貧だ。

(両手を挙げろ、バンザイのポーズぢゃ)

(そして念じろ、世界中のD専たちを感じろ)

(少しずつ、少しずつ、D専たちのパワーをもらうのぢゃ!)

レインボーオーラに包み込まれたAの両手が神々しく光り出す。

 D専たちのパワー・・・それは悦び、悲しみ、憎しみ、そして・・・愛。すさまじいD専パワーがバンザイをしたAの両手から両腕、肩、脳、内臓、そして股間に流れ込む。

(じっちゃん、すげーよ、コレ、さっきより・・)

「まさか、それは・・・!」ピギャアアア!

(うん、歴代一位の使い手ぢゃの!膨張率が500%超えとる!)

(必殺技の名前とかないの?)

(今、お前の思いで付けたらよろしw)

(わかった!)

「食らえ!D専アンドロイド工場のオーナー!いやキメラよ!」

「世界中のD専たちの思い!お前にぶち込んでやる!」

(カラダ、もってくれよ!5倍超えだああ!)

 

「ミ、」ずずずずずず

「ミ、」ずごごごごごごご

「ズ、」ごごごごごごごご

「や、や、やめろー!!」ピギャアアア!

「千匹砲ーーーーー!」

ずごおぎゃぎゃごごごごごごごーーー!!

うおおおおおおおおお!!!!!

くたばれキメラああああああああ!!!!

「ぐはああああああああああ!」

レインボーオーラに包み込まれたAから放たれたその一撃はまさに「新」神の一撃。まばゆいばかりの閃光を放ち、放たれた快楽のミミズ千匹がオーナーの肉体を浄化していく。

じゅわああああ・・・・ぽわっ・ぽわ・ぽわっ・ぽわ・・×たくさん

「ぐわああ、やめろ!帰ってこい!帰ってくるのだーーー!」

D専アンドロイド工場オーナーの頭部から解き放たれる無数のD専たちの魂!

(何アレ?)

(キメラに食われたD専たちの魂じゃの。持ち主のとこに帰っていくわい)

(みんな元通りになるの?)

(肉体が無事ならあるいは・・。かな?)

(そうか、3人、いや同期全員が心配だ!)

(おや?D専を憎んでたんぢゃなかったのかのう・・・?ニヤニヤ)

(D専は個性、キャラクターさ!それ以前にみんな仲間なんだ!)

(ほう・・・やっぱりお前は・・・)

(デブワード・D・デビィ1世の・・)

(なになに??)

(いや、なんでもないw)

 

こうして潜入捜査は終わり、潜入捜査ついでにD専アンドロイド工場のオーナーの野望を打ち砕いたAは「SSS」へ戻る事となる。

続く

④D専アンドロイド工場「Dの意志」

「Aく~ん、そろそろポチャ系くらいには興味持たないと!」パシャ

「DBのDNA構造レベルまで理解させたにもかかわらず・・・?」

「リアル肉襦袢!にくじゅばんだよ、にくじゅばん最高!わはははは」

AはD専の英才教育を受けていた。わたぶ~からはアイドルから五十路妻レベルまでのD専スイゼンモノの魅力的なDB写真集を何冊も提供され、ドクターは医学的見地からDBの生命構造、DB誕生からのDB進化論を伝授、キンポーからは今日から役立つ実践的D専教育を施されていた。

(みんな、ごめん)

Aは焦っていた。いつしかAは3人の献身的な指導にもかかわらず、D専になれない自分を責めるようになり、このままでは妻を抱く事は不可能、C子との浮気も続いているのにこのままじゃマズい。潜入捜査もD専失踪事件の全容がつかめないまま半年が過ぎようとしていた。

(なかなか骨があるヤツだな)

(しかもアレは【Dの意志】か・・・。はあっはっはっは!)

デブ専工場のオーナーはその一部始終を監視していた。

(ふん!キメラのエサにしてやるわ!)

 

「部署移動があります」

メンちゃんから連絡があった。

「3人は役員室へ」

Aを除く3人が役員室で仕事をするようになったようだ。

「いや、まだこの仕事、完了してないけど」パシャ

「わははは!中途半端は嫌いだぜ!?」

「Aの深層心理に【Dの意思】らしき形跡が・・・」ゴクッ

「おっと!」メンちゃんは話を遮るように話し始めた。

「おっと、みなさん!これまで全力で対応いただきありがとうございました」

「ここから先、A君には特別カリキュラムを用意しております」

「そして3人の皆様は特別待遇をご用意しました。」

「当社オーナーとともに理想郷作りに邁進いただきます」

「マジか!うひょおおおお!」

キンポーのおっさんが叫ぶ。

「ふう、これまた大仕事だな」ニヤリ

「いいよいいよ~理想郷、いいよ~」パシャ

(理想郷・・・?)

理想郷・・・D専工場オーナーが描いている野望であり、D専のD専によるD専の為の国家作りであり、それは世界トップクラスの3人にしか知らされていない内容だった。

「じゃ、またな!奥さんの隠し撮り写真、メールで送れよ!」パシャ

「下着姿などあれば高値で取引しましょう」ゴクッ

「ポテチ食ってる写真がいいな!わはははは!」

「みんな、ありがとう!そしてD専になれずにごめん!」

「な~に言ってんだ?Aには俺らにはないモノ持ってるじゃん!」パシャ

「そう・・悔しいけど我々にはないモノがね」ゴクッ

ドン!「大事にしろよ!わはははは」

ドンっとAの胸を叩くキンポーのおっさん。

「おっとみなさん、これ以上は内密に・・・」

メンちゃんが話を切り、PIG4と呼ばれたチームは解散となった。

(理想郷?俺にしかないモノ・・・?)

 

それから3か月がたった。Aに与えられた新しい仕事はメンちゃんの補佐的な仕事で各部署を回り、鉛筆や消しゴム、コピー用紙などの補充をしたり、健康診断の手配をしたり、社内の争いごとなどが起きた時は仲介に回る総務的な仕事だった。

(元PIG4が来たぞ)

栄光の階段を駆け上っていたように見えたAが今は補佐的な仕事をしている・・・。同期たちの目にはそう見えても仕方がないし、役員候補の4人目が脱落したと思わせるには十分だった。

我こそが4人目だと社内の士気は上がる一方、Aは蔑まれ、バカにされ、見下された。そこで生まれる人間不信の感情はAの気持ちを直接握り込んで行った。

(D専ども、バカにしやがって!)チクッ

(D専のくせにお前ら全員、ブチのめしてやろうか!)チクチクッ

(あいたたた、ん?なんだこの痛みは?D専を恨めば恨むほど心が痛む???)

今までにない感情・・・憎しみ、悲しみ、人間不信、D専嫌い・・。それらが複雑に入り混じる事でAが今まで感じた事がない不思議なドス黒い感情が体内で育っている感覚を覚えた。

(ハアハア、なんだ!?)

(ハアハア、なんだこの痛みは!?)

会社を飛び出し、全力で走る。夕日が沈む海岸線まで辿り着き、自分の胸をドンドンと叩く。

「まだ労働時間内ですよ」

メンちゃんが追いかけてきたが、息は切らしていない。

「はあはあ、メンちゃん、これ、なんだろ?俺、怖いよ・・・」

「疲れているのでしょう。今日はこのままお帰りください」

「タイムカードは私がコッソリ押しておきますから」ウインクぱちっ

「いや、さすがに規定労働時間は働くのが筋っしょ」

「いいからいいから。帰って帰って」なんか必死ー

無理やりでもAを帰そうとするメンちゃんの好意に甘えそのまま帰路に着こうとするが普段よりも2時間ほど早い。この不安な感情を癒してくれる浮気相手のC子、C子に会いたい・・・。

「あ、もしもし、C子?今から行っていい!?」

「ごめん、Aくん、私たちもう終わりにしよう」

「突然どうしたの!?」

「理由は聞かないで、もう来ないで。ごめんなさい・・・」

ただ普通にフラれただけなのだけど、SSSとしての経験からか、何かに怯えているようにも聞こえたC子との会話。

(おかしい・・・?)

フラれて呆然とするよりも早く、AはC子の異変を感じ取った。

(C子、今いく!)

水商売をしているC子はまだ家にいる時間で、風呂に入ったり化粧だったりと出勤前の準備で忙しいのは十分承知しているが、それよりもC子に何か危険が迫っているように感じたAはJRとタクシーを乗り継ぎ、C子のアパートへ辿り着く。

「ピンポーン、俺だ、Aだよ、開けて」

返事はない。

「C子、どうしたんだ?開けろよ」

電気のメーターは回っている。確実に部屋にいると確信したAは妻にバレないようにカバンの奥に隠した合鍵を取り出しドアを開ける。

「C子、入るぞ」

(なんだこれは・・・)

部屋が激しく荒らされている。

「来ないでって言ったじゃん・・・」

部屋の片隅で小さく体操座りをして震えているC子がいる。確実に何かに怯えている。

「どうした?何があった?」

「うわあああああん」

泣きつくC子、それをやさしく受け止め抱きしめると少しずつC子が話しだした。

「昨日、3人の男がいきなり来て・・・」

「A君と別れてもらいたいと」

(3人?誰だ?)

「何もされなかったか?3人の特徴は?」

「うん、拒んだら急に態度が変わって」

「部屋を荒らして写真を撮るだけ撮って・・」

「あと、Dの意思とかなんとかつぶやいて・・・」

「Dの意志??他には??」

「えーと、、あ、妙に素早いDBもいたわ」

「社長!あとは任せた!わははは!って言ってたわ」

バラバラのパズルがひとつになるように、Aの脳内で犯人が絞られて行く。

(あ・い・つ・ら・か!俺の大事なC子を狙いやがった!あの、クソD専どもめえええええ!!ブチのめす!1人残らずブチのめしてやる!!)ごおおおおお

D専に対する憎悪感情が引き金を引き、Aの体内でくすぶりつつあったドス黒い感情が一気に燃え広がる。そしてそれは漆黒のオーラとなってAを包み込んだ。

ズ、

ズ、

ズ、ズ、

ズキーーーン!(ぐわああ!)

体を突きさすような胸の痛みがAを襲い、Aは悶絶。口から泡を吐き、白目をむく。あまりの痛みでAの意識が飛ぶ寸前、何かが体内から語り掛けてくる声をAははっきりと聞いた。

(このカラダ、もらっちゃうもんね)

(誰だてめえ!?ハアハア)

意識はギリギリの綱渡り状態。

(気を抜いた瞬間終わる。)ギリリッ

そう思うAは歯を食いしばって耐えた。

(うん?知らなくていいからさっさと意識飛ばしちゃってよ)

(好き勝手させるかよ!)ゲロゲロ~

Aは咄嗟に指を喉に突っ込み、嘔吐した。

(あ、コレ、Aの意識、飛ばないや。ざーんねん)

Aは飲みすぎた時や二日酔いの時に自ら吐く事でスッキリする事をSSSの経験上、知っていた。苦しい時は吐くのが一番だし、涙目にもなるけど吐いたらとにかくスッキリするのでいざという時はだいたい吐くに限る、という自己防衛技術を習得していたのだ。ぶっちゃけ胸の痛みに効くかどうかは掛けではあったが。

ドス黒いオーラは神々しいゴールドオーラへ変化し、D専への憎悪で濁っていた目は透き通り、全身と股間にパワーがみなぎって行く。

(仕方ないね、オイラの力、貸してやるよ)

(君は誰だ?)

(A君、君を乗っ取るチャンスを伺っていたんだけど、ちょっとだけ君の意思が強かったみたいだね)

(俺を乗っ取る?)

(うん、オイラはこの世の全知全能の絶対的存在さ)

(つまり君たちの世界で言う「神」みたいなもの、かな?)

(ここ数百年は【Dの意志】とか言われてるけどネ)

数百年前、D専の化身として君臨し続けた皇帝一族・・・デブワード・D・デビィの血を引くものだけに宿ると言われる【Dの意志】すなわち全知全能の絶対的存在でこの世のD専神。古い文献によればヨーロッパで派生したこの一族の意志は大陸を超え、海を越え、この極東の地、日本へ辿り着いたとされる。「DB神サマ」と東北地方では未だにD専神を祀る地方があり、ユネスコ無形文化遺産に登録された事は記憶に新しい。

(じゃあ、つまり、俺ってあんたのひ孫的存在?)

(うーん、ひ孫どころぢゃないけど、まあそんな感じw)

 一族の記憶が一気にAに流れ込み、Aの脳が活性されて行く。Aにはモード覚醒できる特技があるが、その数倍、いや数千倍にも及ぶ情報量が一瞬にして流れ込む。

(うん、だいたいわかったよ、じっちゃん)

(いや、だからじっちゃんとかそんなレベルぢゃ、、まいっか。)

(つーかさ、かわいいひ孫のカラダ、奪うつもりだったワケ?)

(うん、ちょっと野暮用があってね)

 

「ちょっとA君!アタマ大丈夫?さっきから悶絶したり白目むいたり泡吐いたり、ゲロ吐いたりブツブツ言ったり」

「大丈夫だC子、俺が明日ケリをつけてくる」

「お願い、今夜は一緒にいて」

「ああ、仕事なんか休んじゃえよ」

「うん、しつこいエロオヤジと同伴だったからサボっちゃお。ついでにゲロの掃除はちゃんとしてね♡」

 D専神となったハズのAだが、決してスレンダーではないがDBではないC子とたっぷりHをし、何度も何度も愛し合った。股間が何度も何度もC子を求めるのだ。

 

(・・・私の前でDB以外を抱けるのか!)

(・・・こいつはビックリした。おもしろい事になってきたネ)

 

続く