売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

ファミレスで商談すると痛い目で見られる

土曜の昼下がり、会社の同僚とファミレスに行ったら昔お世話になったプルデンシャルの先輩がそこで商談をしていた。お互い目が会ってビックリしたのも束の間、私は条件反射のように深々とお辞儀をした。だってとてもお世話になった先輩で、保険の売り方や知識、そしてお互い時間がある時は歓楽街で飲みまくり、私がプルデンシャルを辞める際にも色々な相談をさせてもらった先輩だったからだ。お辞儀を終えて、再び先輩に視線を戻すと「おう( ̄ー ̄)ニヤリ」って感じですぐに目の前のお客さんとお話を始めた。相変わらずスマートでかっこいい先輩だ。当時もかなりの数字を挙げてくる先輩だけど、現状に驕る(おごる)事なく挙績を切る事なく地道に営業を続けていた先輩だ。

ドリンクバーのお代わりに向かう際、チラっとテーブルを見るとどうやら保険商品の提案をしているようだ。(契約になりますように)と心でつぶやき、それ以上は近づくのを辞めた。ただでさえ、ファミレスで資料など広げると、「あいつ営業かけられてるよ」という目で見られるのだ。だいたいプルデンシャルのライフプランナーはスーツはもちろん、髪から足元までバッチリキメている。そんな営業マンは喫煙席が未だにあるような価格の安い低レベルなファミレスではとても目立つのだ。他にもよく見かけるが、他社の熟年のセールスレディのように化粧が濃いいおばはんがデカい声でタバコを吸いながら商談を行っている姿とは別次元だがやはり目立ってしまうのだ。土曜日など相手はほとんど私服だし、どう考えても売る側と売られる側の立場が明確になる。サインなどしているようものならその契約がなんであろうと「あ~あ、契約させられちゃってるよ・・・」と本人の意思など一切関係ないこちらの勝手な思い込みを浮かべる人も多いのではないだろうか。

思い返せば私も商談の主戦場はファミレスだった。あまりに同じファミレスで商談を行うものだから各地のホール係のおねーさんと仲良くなったものだ。ただ、なるべく安いファミレスを選ばずちょっと高いファミレスをよく利用していたが、遠方に出張した時などまとめて3~5名のアポを同じ日、同じファミレスに入れ、時間を分けて朝から商談をスタートさせて終了は深夜1時、つまり16時間ほど居座った事も2度や3度ではない。基本、私はドリンクバーのみで16時間、それに軽食を少々つまむ程度だったけど今考えるとあんな事をよくやっていたなと我ながら感心する。おケツも腰も痛くなるし、最後は意識がもうろうとしてくる(笑)

そんなファミレスの商談はやっぱり周りからの視線が突き刺さるのだ。私が気にし過ぎているだけなのかもしれないけど、二度、三度目ならまだしも、初めてお会いした人と「はじめまして」から始める商談となると、やはり友達同士で食事をする時のような砕けた雰囲気は出せないしね。でもいきなり自宅に来ていいですよ、などと言う人は結構少ないからどうしてもファミレスで、という流れになりがちだ。しかし相手が1人、もしくは夫婦で二人ならまだしもお子さん付きでファミレスとなるともうアウトだ。長時間のファミレスに耐えられるお子さんは天然記念物ばりに少なく、うんこだしっこだ、ジュースはこぼすわ、あまりにヒマで走り回り、泣き叫ぶ子供を後目に保険の話などできるワケがない。結局、商談の成約率を大きく左右するのは商談場所であり「相手の自宅」という牙城に乗り込む事さえできれば、落城させてしまえるだけの商談方法はおおよそ仕込まれているので契約率は大きく上昇する。

「ご自宅へお伺いさせていただきますので」

「いや、最初はファミレスで」

こうなると独身者ならまだしも、その見込み客はライフプランナーにとって厳しい戦いとなる事が予想される。

しかしあんな大変な事を未だに続けている先輩各位は本当にすごいと思うし、きっと相変わらず年収も高いのだろう。この先一生、保険を取り続ける覚悟でやってる先輩、後輩にはぜひ成功してもらいたいと心から思った次第です。

うん、私にはもう無理だ(笑)

オチもなく終わり