売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

「」を知らない子供たち

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私の子供達は私の「」を知らない。世間的にはある程度知っててもいい年頃なのだけど、例えば5歳になる長女は今さら知るメリットがあるのだろうか。

瞬間的に30億くらいは稼いだ。あんなに油の乗った20代後半から30代前半に掛けて猛威を振るった私の「」を知らないのだ。あくまで売上という形だが、約7年くらい、最大瞬間風速2億円を筆頭に数千万はザラな挿入だった。もちろんそれだけの売上を上げた営業マンは他にもいるが、自分で蒔いた種とは言え、バカで自己都合での退職まで追い込まれたヤツの中では珍しい部類に入ると思う。正直言って自画自賛、懐古主義、俺も昔はそうだったとどこにでもいるどっかの社長のような事は言いたくなく、時代は動き、環境は変わり、挿入が挿入を呼び、挿入すればするだけ売上が上がった挿入バブルの時代は終わった。営業方法だって、飛び込み、口コミ、ねずみ講、ネットワークビジネス、インターネット、ポータルサイト、リスティング、SEO、アフェリエイト、SNS広告、DSP。マーケティング手法なんぞ日進月歩の様相だ。そんな中、古典的な方法とは言え、「挿入」という手法は枕営業という言葉以外にマーケティングの世界では確立されていない。

人間の購買行動を分析したAIDMA(アイドマ)の法則においては、私の「」を売買するとすればそれはマーケティング手法に入るかもしれないし、ホストの世界でも似たようなものかもしれないが、ホストと大きく違うのは目的(売上や金銭)こそほぼ同じであれそもそも環境が大きく違う。ホストの世界では「」の存在など普通だし、ホストクラブに通って大金を使うおばはんたちも結局は若いホストの「」が欲しかったりするワケなのだ。雰囲気を楽しみたいから行ってるのよ、というおばはん達ももちろんいるのはわかっているが、私が漫画で読む限りはだいたいは「」目当てだったし、そんな欲望がうずめく世界であるのは違いない。つまりそもそも顧客(おばはんたち)の深層心理に「」は常に存在するのだ。それなら「売りやすい」というワケ。

さて、私は女性を虜にして、お金ではなく仕事をもらった。結果、会社での立場も上がり、パッと見た感じでは勝ち組方面に向かったのではあるが、そのほとんどは身銭を削ってお相手差し上げたのだからお金は常になかった。女性相手にアルバイトもしたが、それも現在進行中の女性の為に使ったワケだから一瞬だけ経済的に財布事情に余裕があった日々もあったが、それも実際は一瞬だったし根底から私の経済効果を底上げしたワケでもなかった。えーと、なんだっけ、そんな事を言いたいワケではなく、私の娘は私の「」を知らずに育っているのだ。そこが問題だ。

平日、帰宅した時、子供達は寝ている。朝、会社に行く時に私が朝ごはんの食卓に座ろうものなら魔女のような目で睨みつけて来る妻がいる。あんなに昔は愛し合ったというのに今や私は蛇に睨まれたカエルだ。朝は忙しい、それは十分にわかる。私がいれば子供達に人気モノの私はダッコだでんぐり返しだ、肩車だとリクエストが多く、母親としての仕事が進まないのもよくわかるし、その瞬間だけでも子供達に人気爆発な私に対して嫉妬しているようにも思えるが、コミュニケーションを取って何が悪いんだろうか。そういう事も手伝って、一家の大黒柱である私に対して「お父さんいってらっしゃい」と言われた事がここ数年一度もないし、もはや朝ごはんすら食べずにコッソリ会社に行く毎日だ。ゴミ出しだけは夜のうちから玄関に置いてあるからそれだけは絶対に欠かさないのはせめてもの抵抗である。そういえばこの前は父の日だったらしいが、普通はお父さんの似顔絵とかありそうなものだが、特に期待していたワケでもないんだけど、そんなものはカケラもなかった。幼稚園ではお父さんの似顔絵など書かせないのかもしれない、シングルなご家庭もあるしね。

晩御飯も平日は家で食べない私は帰宅するとコッソリと2階にある自分の部屋に侵入し、朝にはまたコッソリ階段を下りて出て行く毎日なのだけど、土日は違うかというとそうでもなく、魔女に魔法を掛けられ、土日はすっかり妻の下僕となっている私はスーパーの買い物だけに力を発揮し、重い荷物を文句も言わずに運ぶ。少しでも家事を手伝いたい気持ちがあるのだ。そうして日曜の夜には「おやすみ」も言わずに2階の寝床へコッソリと帰って行くのだ。そういうワケで娘と風呂に入る事もなく、せめて日曜くらいは一緒に・・・と思ってもそれをさせない妻がいる。子育ては妻の仕事であり、夫に介入を許さない、私は手伝いたいのにさせてくれない、オムツすら交換させてもらえないのだ。私は病原菌を持った病原体で家族間パンデミックを引き起こす可能性があるのだろうか。虫歯が移るからという理由で子供達が食事で使うハシなども完全に別々だ。そんな事あるのかと思ってググると虫歯は移るらしい。すごいなと思ったけど家族団らんなど完全否定しているように思えてしまう私は古い考えなんだろうか。私にインキンなどあれば移るかもしれないから風呂に一緒に入らせないとすれば、身に覚えのない私は「娘が無菌豚みたいな大人になるぞ!」と声を大にして言いたいけど言えない私がいる。アウトドア派の私はおおざっぱだし、菌などはむしろカラダに入れて耐性を作った方がいいと本気で思っているのだからそれくらいは反省しようと思うけど。

そんな妻も数年前に私の「」で落とした得意先の女性だったんだけど、今や「」も決して30億ほどの価値もない無用の長物になったな、としみじみ思うが今から「」を使って30億ほどの売上を作る予定もなく、会社の女性やプライベートな環境でもそんな需要はない。ただひたすら「もう一人作る?」などと妻が言い出さない事を心より祈る毎日だ。

おわり

パンツシリーズの延長みたいになっちゃった。