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売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

~第22話:商談成立~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

㉒社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第22話:商談成立~

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今のボブ子にメリットは全くない。「百害あって一利なし」とはタバコを吸う人を揶揄する場合によく使われる慣用句だが、今の私にとってボブ子はそんな存在だ。私は愛されているのはわかっている。ストーキングは曲がった愛情表現だがボブ子からの愛は理解している。だがしかしかわいそうだがボブ子には諦めてもらうしかない。話し合おう、きっと理解してくれる。俺も大人の男だし、大企業の営業マンとして常識のある行動を取って来たんだ。ボブ子だってもう大人のオンナだ。そろそろ俺以外の男と恋愛しろよ、新しい恋を見つけるんだボブ子、わかってくれるだろう?

 

「金くれるなら抱いてやるよ」

 

 週2くらいのペースで現れるボブ子。私は業務のバツ子ともホテルで大切なコミュニケーションを取らないといけない変態な夜もあるし、なんとなくだけどパチンカスノリピーだってもうすぐ落とせそうな予感がしていたのでボブ子に時間と金を掛ける余裕はない。俺は仕事の為にホテルとパチンコに行かないといけないんだ、話し合おう、きっとわかってくれる。ホテル代だってけっこう高いし、この前負けて「むじん君」の世話になったけどきっと話し合えばわかってくれる。ボブ子は独身でたんまり貯め込んでいたようだけど、とにかくこちらの誠意を表そうじゃないか。きっとわかってくれる。俺の事は諦めてください。ボブ子にはきっとお似合いの男が見つかるよ。

 

「仕事としてなら抱いてやってもいいけど」 

 

 それからもちろん子供が欲しいなんてのは到底かなえられない願いだ、諦めてくれ。そうやって生まれた子供が不幸かどうかはわからないし色んな育て方があるから何とも言えない。ただ間違いなく子供が生まれる時に私はボブ子のそばには居ないのだ。私はボブ子と結婚する気はないしそこだけは金をもらっても飲めない条件だ。というか妊娠したから結婚しろと私が脅迫されるのは目に見えている。俺の子供を産みたいだなんてそれだけは諦めてくれ。

 

「いくら?」

「1晩2万」

私も鬼畜ではない。3万円と言いたかったところだがこれはビジネスだ。1晩で3万円あればバツ子とのラブホ代と「パチスロ北斗の拳」の軍資金になるのだが、週2日くらい来るから4万円の稼ぎでも悪くない。だいたいそれで断られたらこのビジネスは失敗だ。私のこのギリギリの勝負見積りが通るか否か?というかそれがイヤならもう来るな、これは仕方ないのだ、ボブ子の事、ボブ子の人生を思っての提案だ。俺を諦めさせるために俺は鬼畜にすら成下がる。非情なオトコでいい。ボブ子の為を思って2万円、週で4万円はいかがでしょうか、4万円あればパチンカスノリピーを落とせるかもしれないし、だいたいまるで金の亡者のような、金が全てと言わんばかりのホストみたいな事はしたくないのだ。わかっておくれ。

「わかった。いいよ」

なに!あっさり通過!もしかして一晩3万円でも良かったのか!?しまった、俺、超しまった。でもそこで決済は通過してしまった。見積り金額を間違えた、つまり勝負どころを間違えてしまったのだ。そうだったボブ子の実家はお金持ちみたいな事を言っていた。お嬢様なのだ。しかしなんてこった、これで商談は成立、ボブ子は私のおティンティンをカネで買ってしまったのだ。

 

「仕事だからそんな事までしてくれるの?」

「はい、精一杯やらせていただきます(o^―^o)ニコ」

こうなれば俺は鬼畜だ、ホストだ、金の亡者だ。普段はしないようなエスコートをボブ子に施した。前戯は大事だ。カラダの隅々まで愛してやるよ、存分に感じてくれ、こうなりゃとことんボブ子を満足させて週4万円の稼ぎを持続させてやる。ビジネスは瞬間ではない、継続して儲ける事がいかに難しいか。瞬間的にお金を稼ぐ事はだいたい誰でもできるが、「稼ぎ続ける」事ができないから多くの会社が倒産していくのだ。俺は稼ぎ続けてやる、このオンナが俺を諦めるまで俺は悪魔にすら魂を売ってやる、だがしかしボブ子よ、これは俺の本意ではないのだわかっておくれ。ボブ子がいいオトコを見つけて幸せになってくれる事を心から願っている。それまでボブ子が好きなところをたっぷりと舐めてやるから存分に気持ちよくなったところで俺の自慢のジャンボジェット機に乗ってアテンションプリーズ。いつものように空高くイケばいいのだ。

 

・・・カネと引き換えにな。

 

普段と違ったやさしい私に攻撃されてメロメロのメンヘラボブ子。ただし1回で終わりなんて事はない。一晩で3回はデフォで、ボブ子に求められるがまま私もやっては寝て、起こされてはおティンティンを奮い立たせ、果てては寝て、起こされては奮い立たせ、果てては寝て、新幹線の始発前に起こされ、奮い立たせ、果てたあとはバタバタとシャワーを浴びて出勤の準備だ。

重労働だ。肉体労働以外のなにものでもない。ここまでやれるなら十分ビジネスと思ってもいいと思うのだがいかがなものでしょう?

鬼畜はつづくよどこまでも。

つづく