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売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

~第21話:予想外の刺客~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

㉑社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第21話:予想外の刺客~

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(そろそろなんとかしないと)

ノリピーがいる巨大クライアントになんとか入り込みたい。いくら他で数字を挙げてもここのクライアントを落とさない限りはあの本部長を見返す事は出来ない。

「この前、パチンコで10万勝っちゃいまして」

「え、実は私もパチンコ好きなんです」

なんとノリピーはパチンカスだった(笑)聞けば大学時代はけっこうヤサぐれていて朝から並んでまでして打ってたらしい。

「んじゃ早速今夜、一緒に行きましょうかww」

「ええ、ぜひww」

ノリピーと店外デートを取り付けた!おおいなる一歩、前進だ。初デートは駅前のパチンコだ(笑)二人で当時、多くの人間がラオウの昇天を見るために借金地獄へ昇天してしまった伝説の名機「パチスロ北斗の拳」。こいつが初の二人の愛の共同作業。気合十分、どっちかが昇天するまでぶっこんでやるぜ。特に今日だけは重要だ。初デートなのだ、なんとかノリピーに勝たせてあげたい。ラオウのパンチ一発でダウンするケンシロウなど見たくはないわっ!

とまあ、結果はご想像の通り。お互い数万ずつ負け、初のデートはボロ負けだった。

「反省会しましょう!」

このままで終わってたまるか、ノリピーと酒だ、酒を飲ませてベロベロにしてその気になったら一気に勝負だ。ラオウは昇天しなかったけどノリピーを昇天させてやる!

「お酒飲めないけどいいですか?(o^―^o)ニコ」

ついに試練が来た、お前はユリアか。アルコールは使えない。この際仕方ない、面白いオトコを演じてやろう。下ネタは好きか?俺といる時だけでも婚約者の事など忘れてしまえ!

という意気込みで臨んだ食事が良かったのか誠実な私の気持ちが伝わったのかなんと次の約束も取り付けた。毎日ではないが、週に2日ほどパチンコ屋で集合、ごはん食べて解散・・・なんてスケジュールが組み込まれた。基本、パチンカスは中毒者だからパチンコをエサにすれば意外とイケる手でラッキーだった。パチンコ中毒者万歳、パチンカス万歳。

そんなパチンコ+ご飯の回数を重ねるにつれて、さらにノリピーとの距離が縮まった。昼間のクライアント訪問ではパチンコの話で盛り上がり、夜はいざ実践。だんだんと二人でいる時間が長くなったが忘れてはいけない、ノリピーには婚約者がいるのだ。

 

そんな時、起きてはいけない事件が起こった。

ヤツだ。

1年ちょっとの時を経てアイツがやってきた。まったくの予想外で油断していた。

 

あのストーカー「ボブ子」が私の住むマンションの前で待っていた・・・。

信じられない。ボブ子は仕事が終わると新幹線に乗り、毎晩のように私の住む町まで来てたのだ。会社の住所などは今は当たり前のようにホームページに載っているし、会社の前で張っていれば私などすぐに捕まえる事ができる。ただ、ボブ子はいきなりそうはしなかった。時間を掛けて私を尾行したらしく、ついに私の住むマンションへ到達。そんな話を聞いていると腰が抜けそうになった。さすがにマンション入り口の防犯防止オートロックを無断で侵入する事はしなかったようで部屋番号まではバレなかったが、「8階の真ん中あたり」までは検討が付いてたようだ。おそるべしボブ子、おそるべしストーカー根性、おそるべし私のおティンティン。こいつはもう間違いない、あのキングと女王を失脚させたのはお前だろう?リークしたのはお前だろう?

「部屋に入れて」

「ダメだ帰れ」

「こんなカラダに誰がしたああああ!」

「あなたの子供が欲しいのおおおああ!」

まずい。メンヘラ具合も変わってない。このままじゃこっちの生活をむちゃくちゃにされちまう。話し合おう、それしかない。

「ホテル行くぞ」

部屋だけは死守しなければいけない。もうあんなに毎晩毎晩エッチを繰り返す日々はこりごりだ。エッチは別にいいのだけど睡眠時間が激減するし、ボブ子はあまり濡れない時もあってその時はおティンティンが擦れて痛いのだ。そして俺は相変わらずスーパー社畜、つまりパ畜だから今のボブ子を抱く事に全くのメリットがない。

しかし私と再会した事でボブ子は完全に火が着いてしまった。点火されたボブ子は手に負えないのだ。

私は勝負を掛けて「提案」してみる事にした。

つづく