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売れない保険屋さん

セールストークのネタになれば。

~第20話:業務改善~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑳社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第20話:業務改善~

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そういえば、私におねーさんが出来た。業務のおねーさんだ。今回はスリムで胸の谷間が芸術的なエロねーさんを通して経験した仕事のテーマ。

「業務改善」のお話。

某巨大クライアントを攻めあぐねてもうすぐ1年が経とうとしていた。ノリピー(もうすぐ人妻確定)とは仲良くなったものの、なかなか突破口が見つからない。ただ前担当の某先輩が契約を切られまくった他のクライアントに関しては全力かつ誠意を持った対応が効いたのか、ことごとく取引の復活を遂げ、前年の数字がゼロに近かったおかげで前年比の数字がみるみる上がって行き私の評価もうなぎ登り、やっぱりもつべきものは適当な仕事をして契約を切られまくった先輩だとしみじみ感じた。しかしそうなるとやっぱり忙しくなる。朝8時過ぎに出勤してから夜の21時を回るまでひたすら外回りで、書類関連はそのあと。やっぱり毎日25時帰りくらいがデフォでもちろん徹夜上等、夜中に見積りだとかスケジュールだとか現場へ出す指示書だとかを作り、朝日が昇るとそのまま外回りを始めるついでにいったん家へ帰ってシャワーを浴び、夜まで営業や現場管理などで走り回るスーパー社畜、つまり「パ畜」になっていった。

そんな私をサポートしてくれる業務の人間を雇ってくれるという事になった。いくら当時はビンビンな28歳とは言え、さすがに疲れるのだ。今考えると本当にパ畜にもほどがある。労基が入ったら一発アウトなんだけどそんな気配もない。という事で派遣のおねーさんが私の業務で雇われた。そんなに美人ではないが背が高く、スリムで決して巨乳ではないが、かちっとした芸術的な胸の谷間を作って来るおねーさんだった。私より4つ上で当時は32歳だったと思う。バツイチで子供はいない、パンツスーツが似合う茶髪のショートカットのおねーさん、名前をバツ子とする。

ところが外回りの私を業務面でサポートするハズなのだがなかなか仕事を覚えてくれない。間違い発注なんかは当たり前、とにかく物覚えが悪いバカだったのだけど、本人は一生懸命やってたのが好印象で、同じバカ同士って事で私もバツ子が嫌いではなかったし、なんだかんだ少しずつ私もボチボチの時間に帰れるようになったのはこのバツ子のおかげだ。

「お前、いい加減覚えろ!このバカタレ!わははは」

「あは、バカですみませーん。ぎゃはは」

こんな毎日だ。あの二人またバカやってるよ、なんて言われながら、楽しかったからいいんだけどミスをして言い訳をした時だけ真剣に怒っていた。ミスはいいのだ。人間はロボットじゃないしミスをする生き物だから。でもそれを言い訳した時だけは真剣に怒った。言い訳は次のミスを誘発するし、苦しい言い訳は聞き苦しいのだ。

「言い訳してすみませんでした。」

「お詫びに飲みに行きませんか?」

「おう、いいぞ。行くか」

バツ子は年上だけど敬語を私に使う。私もちょっと数字を挙げているからと言って調子に乗ってはいたが、言い訳して怒られたお詫びに飲みに行こうだなんてなかなか機転の利くバツ子だ。

「わはは!よっしゃ飲もうぜ!」

「きゃー焼き鳥サイコー!」

それから私達は叱ったり叱られたりした時は必ず飲みに出るようになった。イヤな思いをいつまでも引きずってはダメなのだ。

「二度は叱らないルール」

また食事の時に仕事の話は一切しない。一度私に怒られているからその事はもういいのだ。二重に罰を与える必要などない。私達は「二度は叱らないルール」を徹底していた。二人は焼き鳥屋さんのカウンターに座り、冷たいビールをお互いにお酌し合い、バカ話や下ネタ話をしながら腹いっぱい笑い、焼き鳥を食べながら親睦を深めるのだ。バツ子の手やヒジがよく私に当たる。きゃはは!と笑いながら私の太ももなどを叩いたり、手を置いたり。おちゃらけて私の腕にしがみついたり、胸を押し当てて来たり、つまりボディタッチ、スキンシップを求めている。ほほう、バツ子よお前の考えはよくわかった。私の下ネタ話効果なのかさらなるスキンシップが欲しいのだな。とりあえずお店を出ようか。幸いにして偶然にも店を出て5分も歩けばそこらに連れ込みホテルが何棟もある。そんな店をチョイスしたのは偶然か必然かわからないがなかなかやるじゃないか、バツ子よ。でもまだわからない。これは罠かもしれない。店選びもボディタッチもスキンシップもすべてが偶然だった場合、私一人が発情してしまいバツ子をホテルに連れ込んだ変態ヤロウだって事になる。つまり変態セクハラ野郎扱いになるかもしれない。つまりこれは仕組まれている罠かもしれないのだ。そして私から誘って恋人関係になるワケにもいかない。バツ子はバツイチで次の結婚を焦っている感じもある。残念ながら私にまだ結婚願望はなく、あったとしてもその相手はバツ子ではない。私にだってどうしても結婚するならこんな人がいいな~なんてちょっとの理想くらいはあったのだ。

(仕方ない、試すか)

はやる気持ちとギンギンの息子を抑えて、公園を発見。ふたりでベンチへ座る。まるで恋人同士に見えるが、少しだけ距離も置く、絶妙なポジションだ。

 

(さあ、どうでるrkぁsdlkはsあ。あ。むふう)

 

座るや否やいきなりバツ子から先制攻撃のキスをされてしまい、私の体内にバツ子の吐息が充満する。胸をまさぐり返して応戦するとさらに激しい吐息がおティンティンを刺激してとっくにガマン汁。

 

やっぱり信頼関係を持って仕事をすると男女の距離は縮まるのだ。

 こうして私とバツ子は、ミスが起きたり叱ったり叱られたあとは必ずホテルで反性会をするようになった。そしてさらなる信頼関係を築く為に性癖もさらけ出した。バツ子はぶっちゃけ変態だったがそのプレイに応える事も全てはミスなく仕事が流れるための業務改善の一環だ。そして徹底していた「二度は叱らないルール」も叱って欲しいプレイなら仕方ない。ゴルゴ13も言っていた。お互いを信頼するにはカラダ関係でイキ合う事も大事だと。

 

まだ懲りずにつづく

 

読者になっていただいたキトクな12名の皆様、本当にありがとうございます。こんな内容でスミマセン、そしてお気を確かに。変態さん歓迎でーす^^

へんたーい、止まれ!

イチ!ニッ!^^

~第19話:ノリP登場~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑲社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第19話:ノリP登場~

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そのエリア最大のクライアントに再び入り込むのはもう無理かなと諦めていた。

門前払いのような邪険な扱いは受けなかったけど、どうしても発注権を持つキーマンまで辿り付けない。

訪問する意味もないのだが、窓口のおねーちゃんが酒井法子、ノリピーにそっくりでかわいくて「その子に会う」ことだけを目標に足しげく訪問した。

これは仕事じゃない、ノリピーに会うのだ。

(またアイツ、ノリピー目当てで来てるよ)

そんなヒソヒソ話が聞こえそうなミジメな訪問はとても辛いのだけど、ノリピーに会う為に私は行くのだと思えばなんだか頑張れる気もした。

そんな空振り訪問を2ヶ月ほど続けて行き、のりピーと少しずつ打ち解けて来た。

「この前、婚約したんですよ~」

「おお、おめでとうございます!」

「結婚式は来年の5月です」

「じゃあ花の独身生活も半年ちょっとですね~」

そうか、ノリピーはまだ26歳なのにあと半年ちょっとで人妻確定なのか。誰だこんなかわいいノリピーを射止めた男は。きっとかっこいい男なんだろう。まあ、お気を確かに、いや、お幸せに。相手がどんなヤツかは知らないけどノリピーはその男とにゃんにゃんしてるんだな、夜はマンモスラッキーでいただきマンモス、マンピーヤッピーオッパッピーだなんてウラヤマシイけどだいたい私は結婚願望なんかないしまだまだ遊び足りないのだ。もっと遊んで遊んでボチボチ結婚したいんだ。そんな事より仕事をなんとかしてくれ。

そんな私の心からの祝福の気持ちがノリピーに届いたのだろうか、小さな案件だが見積りの依頼を出してくれた。通い出して3カ月経過、ようやくの案件である。

とは言え、もちろん参考の見積りだった。現在入り込んでいるライバル会社の見積りが適正かどうか見積りを取ってみろと指示が出たのだと想像する。それ以来、少しずつ見積り依頼をもらい、提出し、ノリピーとおしゃべりして帰るという環境が出来上がって行った。もちろん受注はナシだけど、少しだけそのクライアントの内部が見えて来た感じもあった。

そしてある日、大型案件の見積り依頼があった。見積りだって作るのはけっこうな時間が掛かるし、そろそろ何か受注させてほしいと考えてた矢先だったのでここが勝負どころ、と踏んで設計部門長、工場長、下受け業者さんに懇願し、これでどうだ!うちのやる気はいかがでしょう?的な「超」勝負の見積りを提出。

ところが結果は惨敗、やはりここは下っ端ノリピーじゃダメだ、もっと「上」まで到達しないと・・。そのためにはもっと内部情報がいる。ライバル会社の情報も欲しい。・・・この会社にもあの時のようなスパイが欲しい。

転勤前の本社時代に、おティンティンを使って甘い汁を吸いながらガンガン数字を挙げていったあの経験はもはや麻薬。ストップ麻薬、ストップ汁営業。つまりティンコ汁営業をしなければ、やはり私はそこんじょそこらの営業マンと変わらないのだろうか・・・。

麻薬は怖い(たぶん)

ティンコ汁営業も麻薬なのだ。

 

つづく

~第18話:新天地での決意~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑱社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第18話:新天地での決意~

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~最終章~

 もうパンツは脱がない。決めたのだ。ティンコ営業でなんとか数字は立てたもののあまりに代償が大きすぎた。ギリギリだよ!って感じの営業人生も、もとはと言えば、あの本部長の前でパンツを脱いだ事からこんなドラマが始まったのだ。だいたいあんな「西城秀樹のローラ」事件など起きなければもっと平穏無事な毎日を過ごせたと思うし、本部長ともこんな確執ができるほどお互いを牽制し合う必要はなかったと思うので、もう決めた、パンツは脱がないのだ。まともな方法で私の実力を見せてやるのだ。

・・・と心に決め新天地へ舞い降りた私。次のステージは本社から新幹線で3駅ほど離れた支社だった。新幹線で3駅と言っても時間にして1時間ちょっとなのだけど、それくらい離れると街並みは一変して一気に田舎になり、ビジネス街など10階建てレベルのビルが10コほどメイン通りに建ってるレベルで明らかに田舎だ。でもここが私のステージだ。次のミッションは取引停止となった得意先と再び仲良くなり、もう一度売り上げを挙げる事。失敗して当たり前、成功すれば現在ゼロの数字を好きなだけ伸ばせるのだ。これはとてもヤリガイのある仕事だと思うけど、失敗して当たり前などと、ていのいい事を新しい職場の支社長に言われたのだが失敗して当たり前の仕事などこの会社にあるワケがない。どうやらここにも本部長の魔の手が伸びてる気配がする。負けてたまるか、ここでもビックリするような数字を挙げてやるよ、吠え面かくなよ?などと思いながら契約を切られた10コ上の先輩本人に経緯などの話を聞く。

「いや~よくわからないんだよね、はっはっは」

いや~それなら私もわかりませんよ、はっはっは。そんじゃ適当に挨拶回り開始しますね。という事で連絡先やらキーマンの名刺をもらって私が担当する10コほどある得意先に連絡と挨拶回りを開始した。そのほとんどが契約を打ち切られていたので本来は挨拶回り自体が難しいのだけどこちとら大企業だ。大企業と付き合うクライアントだってそれなりの規模だ。お互い企業の看板もある。そんなに邪険には扱われないと踏んで、アポを入れまくって訪問を開始した。

 結局、取引停止になった原因はその先輩だった。普段からしっかりとクライアントの要望に応えていれば取引停止などにはならなかったのだ。もちろん3社ほどクセの強いクライアントもあり、そこそこ苦労したがその大多数は小さな案件ばかりのスタートだったけど、ジワジワと取引再開の兆しが見えてきた。まずは小さな案件で今度の担当営業、つまり私の対応、フットワークなどを推し量るつもりなのだろうが私は常に全開バリバリで小さな案件を必要以上にカンペキにこなしていった。

(小さな信頼の積み重ねが大きな契約になるんだぞ)

転勤の際、恩師の課長(今は出世して部長)と飲みに行き、ベロベロになった恩師の課長が繰り返し繰り返し私に言ってきた言葉、その言葉を信じてコツコツやった結果その大多数のクライアントが息を吹き返し、結構な額の案件を発注してくれるようになった。

 思いのほかマジメに仕事しているじゃないか私。もちろんパンツは脱いでないぞ。

しかしどうしても奪回できないクライアントがいた。

 取引額はこのエリアで最大クラス。ここを落とさないと目立った数字にはならない。もちろん既にライバル会社はその会社の隅々まで侵食し、今更うちの会社との取引など拒絶反応にしか過ぎない。付け入るスキもないとはこの事だ。

(あ、このおねーちゃんかわいいわ)

なんとか担当窓口の人物の1人に辿り着き、名刺交換した時に奪回の糸口が見つかったような気がした。見つかったような気がした。見つかったような気がした。見つかったような気がした……。

きっと気のせいだ。もうパンツ脱いでのティンコ営業はしないのだ。決意とティンコだけは固いのだ。

 

つづく

 

~第17話:自由への逃走~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑰社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第17話:自由への逃走~

第3章~Final~

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9月下旬、キングは降格し別部署へ異動、女王は下請けの関連会社へ飛ばされた。そんな中、私にも人事異動の辞令が下る。

「10月から転勤だ」

本部長め、あれだけ数字を叩き出し社長賞を2回受賞、その功績からか私の恩師である課長は部長へ昇進、そろそろ私もかな?同期はどんどん昇進して行ってるしなあ、でも管理職には興味ねえなあ、なんて思ってた私を昇格もさせず転勤だと?別に昇格はどうでもいいのだけど「転勤」だと?いやっはっはっは、とても嬉しかった。本部長、ナイス!

なぜならば私のティンコ営業(営業努力)でズブズブにした二人はもういない。クライアントの内部情報、競合他社の情報を教えてくれる二人は私のおティンティンの餌食となったのだ。ボブ子は異動、女王に至っては自業自得だし、今や私に情報をリークしてくれる私のスパイはいなくなったのだ。そんなクライアントに未練はない。そして何よりボブ子から逃げたかった。できれば遠くに飛ばしてもらいたかったが、新幹線で3駅ほどの支社へ栄転扱いだと本部長め、だまらっしゃい、何が栄転だ、給料は変わらねえし、ていのイイごたくを並べただけの自分に都合が悪い人間の厄介払いの人事異動じゃねえか。自分に立てついた営業マンが目立った成果を上げるのがイヤなんだろ?

聞けば最近、私の次の転勤先であるその支社で抱えているクライアント10社ほどからこぞって契約を切られたらしい。特になかでもその支社の売上をほとんどを占める大手のクライアントから「担当を変えろ!さもなくばうちとの付き合いをストップする!」と言ってきたらしい。そんなの相当難しい案件に決まってるじゃねーかよ。

「お前が行って助けてやれ」

なんだ本部長、かっこつけちゃって。だいたい人事の辞令を喫煙所で出すなっつーの。私が喫煙所に行った頃に見計らって入って来やがって。かわいいとこあるじゃねーか。

「私でお役に立てるのであれば」(キッチリ)

「頼むぞ」

もう決めていた。パンツは他で脱ぐのだ。こんなおっさんに見せてたまるか。もはやバカが奇跡的に受かった超大手の会社でパンツを脱いで大暴れし酔って本部長にケンカを売った結果、隔離され自主退職に追い込まれそうになった人間は自分で言うのも照れるが誰もが認めるこの会社のエースとなっていた。私の窮地を救ってくれた恩師の課長は昇進したし、ちょうど新たな気分で仕事がしたかった。ボブ子から逃げれる上に新しい環境が待っている。この上ないワクワクだ、私は自由になるのだ。

「すぐにでも行きたいのですがいいですか」

「おお、いいぞ」

本部長としても早く行ってもらいたかったのだろう。信じられない事に私は2日ほど早退を許され、荷物をまとめ始めた。ボブ子から逃げるのだ。2日あればただ寝るだけの独身の私の部屋など荷物はまとめられる。引継ぎもボブ子にバレないように早々に終わらせ次の担当に1週間ほどでスムーズに移行。まあ頑張ってくれたまえ、担当窓口はおっさんだらけになったしな。

 引っ越し業者も会社が手配してくれて、独身の男一人など余裕、逃げるようにしてこの町からサヨナラだ。自由への逃走だ。今度こそパンツを脱がずに大企業の営業マンとして普通にまっとうな方法で頑張る所存なのだ。決意とティンコだけは固いのだ。

 ~切られたクライアントを取り返せ~

インポなミッションをポッシブルにするなんて過酷な状況に放り込まれた私。誰しもが諦めた「莫大な売上数字を取り返す」挑戦が始まった。

 

 だいたいインポになるヒマなんかなかったし。

 

ボブ子め。

 

第3章~完~

 

後記:ホント長いよ、パンツの話(笑)毎日毎日、1,000文字以上を目標に深夜0時きっかりに更新。解析すると0時過ぎからアクセスが爆発して嬉しい限りです。こんなアホな記事を待ってくれてるキトクな皆さまも多いんだなあとうれしく思いますがあまりにもキトクな登録読者様が少ないので何卒読者になっていただけるとパンツも脱ぎようがあります。そして既に読者になっていただけている方、お気を確かに。ありがとうございます。次の最終章で最後にします。今後ともお付き合いください。たまにはマジメな記事も書きますので(たぶん)

・・・ボブ子と女王とキングが読者になりませんよーに(*´Д`)こえええっす(笑)

~第16話:女王の憂鬱~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑯社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第16話:女王の憂鬱~

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「会社辞めるかも」

ええええーーー!?なぜ!40歳過ぎにしてバリバリのキャリアウーマン、美人で独身なら何かマズいところがあるかというとそういう事は決してなく、ほぼ完ぺきなオンナだと思っていた。Hも上手だし金持ちのおっさんでも捕まえたのなら話は別で、最近は会うペースは落ちけど、女王の雰囲気にも他のオトコのにおいも感じなかったから「寿退社」って雰囲気は伝わってこなかったし、「オトコはいない」って言ってたし何より寿退社ならもっと幸せ感なんかも出るハズなのに。いったいなぜ?

待ち合わせした喫茶店で女王はコーヒー、私はグラスビールを飲みながら話をしていた。いつもとりあえずビールな女王がコーヒー頼む時点でなんかおかしいと思ったんだよ。

 

「・・・バレちゃって」

 

ドッヒャ―――∑(゚◇゚ノ)ノ―――!!

私と女王の関係がバレた!?ヤバいよヤバいよヤバいよ、それはマジでヤバい。ああ終わった、私も終わった。私にもいったいどんなペナルティが待っているのだ。でもお互い独身だし不倫じゃねえし、何が問題なんだ?自由恋愛だと言い張れば問題なくね?

 女王は「はあああ」とため息をついて、一瞬ニコっと笑ってそれ以降はふさぎ込んでしまった。全部諦めたような顔にも見えたけど、諦めるのはまだ早い!きっと復活のチャンスはどっかにある。きっとある。たぶんある。とにかくわかんないけど諦めたらそこで試合は終了だよ。だいたいティンコ営業してました!それで社長賞取りました!なんて言えるワケもない。

「キングも異動よ」

キングは女王の上司でものすごく怖いおっさんだ。発注件のすべてを掌握し、神と恐れられる存在。次期は役員候補だと誰もが噂していた。まあ、私はそんなおっさんとも仲良かったんだけどさ。

「え?はあ?キングさんが?」

ナニがあった??ついに役員か?でも今はそれどころぢゃ。だいたいキングはコワいしそれは結構うれしいニュースかもしれないけど、せっかく仲良くなったのになんかもったいない気もする。でもやっぱり緊張するんだよあの人。でもそんな事よりどうやってごまかす?俺と女王は夜しか会ってないし、わざわざJR乗って女王の家まで来てんだぜ?つーかなおさらバレたならこんなとこでビール飲んでちゃまずいじゃねーか。

 

「だからバレちゃったの」

 

・・・え? 

え?ええええええーーえ!

なんと!キングと女王がデキていた。あのキングサイズのベッドはキングと一緒に使っていたのだ。女王とキングの不倫がバレたみたいだ。

すごいオンナだ。つーかこの会社、エロエロでズブズブじゃねーか(笑)お前ら他にやる事ねーのか。私とボブ子と女王とキングの4人は兄弟・姉妹、家族と親戚みたいなもんじゃねーか。

しかし女王の退職は痛い。あれだけハードな仕事を有利に進める上でも女王の存在は不可欠だし仕事で困った時には必ず助けてくれる。会社でも絶大な力とバイタリティを持った女性でそんなかっこいい女性は憧れの存在のようなモノであり、仕事という共通の目的を持って日々、お互い助け合い、苦労をする環境ってオトコとオンナの距離を縮める力があるのだ。つまりカンタンに言うと私はホレやすいのだ。

 

なんて思っていた矢先、ひとつの疑惑が脳裏を走った。

 

 

・・・もしかしてリークしたのはボブ子?

 

今回はあっさりと続く

マネージャー(所長)のお仕事【プルデンシャル生命】

勝手にリクエストと判断しましてコメント欄では文字数的に厳しいのでこちらに書いてみます。Mさま、リクエストありがとうございます(笑)

プルデンシャル生命の管理職とはなんぞや?しかもいきなりその「管理職スタート」で勧誘されているってお話です。

結論を申し上げますと大変やりがいのあるお仕事、という事になります。ただし、大変難しいスタートを切る事だと予想されます。なぜ予想かというと、私は管理職経験はなく、いきなり「管理職を採用するケース」は関東地方の支社の「事例」としてしか聞いた事がありません。申し訳ございません。そのあたりを踏まえてお読みください。

ライフプランナーとマネージャー

通常は転職へ勧誘されると募集人(ライフプランナー)からスタートします。そして一定の数字を挙げると管理職(マネージャー)へチャレンジする事ができます。もちろん、そのまま募集人を続ける人のほうが多いですが。

マネージャーの基本のお仕事は「生保営業で成功しそうな業界人を採用して教育して一人前のライフプランナーへ育てる事」です。つまり基本は採用する事が仕事になります。したがってライフプランナー(募集人)のように生命保険の募集や見込み客発見の為にあちこち駆け回るような事をしません。むしろ「すごい人がいないか」を色々なツテから探してアプローチし、転職を促して、採用試験を受けさせて採用していく。そして見事に受かったら必死に教育していく。

ここからが一番大事なポイントです

「マネージャーの給料は自分が採用した新人さんが沈む事なく、辞める事なく、ガンガン数字を挙げて行けば行くほど増えて行く」仕組みです。

つまり、数字を挙げてくれないと自分の給料が減っていくから必死で教育するし、採用だってすぐ辞めちゃうような適当な人を採用できません。せっかく採用できても辞められちゃうと自分の給料がなくなるのです。

この仕組みは本当にすごいと思いました。私もマネージャーからとても親身になって教育してもらいました。マネージャーの給料体系は教えてもらえませんでしたが、3年ほど経って、先輩ライフプランナーから教えてもらいました。なぜあんなに質の良い営業マンしか採用されず、しかもそのあとの教育まで必死になってやってもらえるのか。

さて、採用に成功したとします。自分で採用したライフプランナーで自分のチーム(ユニット)を作っていきます。自分がそのユニットのマネージャーです。初期はマネージャー1人、ライフプランナー1人、つまり二人だけのユニットなんて全国ザラにありますヨ。とにかくどんどん採用して教育していかないといつまでたっても給料は増えません。

そこでMさんの場合、いきなりマネージャーからスタートって事になります。これはどういう事かというと、ライフプランナーとしての経験もなく、自身で保険を販売した事もなく、いきなり採用をして、教育まで行う必要があるって事です。世界一難しいって言われる生保営業の経験をした事もないのに教えれるのでしょうか?しかもプルデンシャルの保険の売り方は超独特ですし、かなりの熟知も求められます。相当に勉強も必要になるでしょうし。

ただ、あるエリアではこのいきなり管理職を採用する方法で大当たりしたって聞きました。もしかしたら採用後の「教育」って場面で何かしら手助けがあるのかもしれません。

そこは詳しく聞いておいた方がいいですヨ。もちろん給料体系もね。

おしまい

~第15話:ボブ子ストーカーになる~社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

⑮社会に出たらパンツを脱ぎなさい。

~第15話:ボブ子ストーカーになる~

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決まって私が帰る時間にはマンションの前で待っているボブ子。ずっと待ってるのかもしれないのだけど、私の行動が筒抜けな奇妙な感覚に陥る。

「今日は早かったね♡」

(なんかおかしいぞ?)

スーパー社畜、つまりパ畜の私だけどあまりに毎日が遅いと会社もさすがに労基を気にしてなのか、「無理やりでも帰れ」号令が下る場合があった。そういう日は決まって先輩達とパチンコに行き、そのあとは飲みに行ってたので相変わらず帰るのは遅かったけど最近はさすがに疲れてたのかコンビニでビールを買い込み、家でまったりするか~と決めていた。

「はい、おつまみ。ビールに合うでしょ」

いつもはそんなもの買ってこないボブ子だけどその日は私の好きなつまみを買って来ていた。つーかボブ子が待っているのはもう慣れた。

(ん?なんでおつまみ買ってるの?)

(まあ、一人で飲むのもアレだし、ま、いっか)

としかその時は思わなかったのだけどだんだんとおかしい事に気付く。

仕事が早めに終わり、やっほおおおおおい!うおっしゃーーー!行くぞーーーー!とバカな先輩たちと飯も食わずに会社からソープに直行した事があった。正直ボブ子とのSEXな毎日で食傷気味だった私は新鮮さを求めて評判の良いソープに行こうと先輩たちの分までバッチリ予約したのだ。まあぼちぼちの嬢だったけどボブ子と違って新鮮・スッキリ♡とか思いながら家に着くと、やっぱりボブ子は待ち構えていて、こんな事を言ってきた。

「お金、ないんじゃない?」

「・・私ならタダでいいのに」

正直、フレックスタイムのコアタイムなしでどれだけ働いても給料は一緒な私の財布事情はいつも厳しく、ソープなんぞ行ったらその月はかなり生活が厳しくなる。パチンコだって勝てるワケもなく、だいたいソープに行った月は「むじんくん」にお世話になっていた。「金ならいつでも返せる」と先輩に教えられていたし、超大手の企業だったからいくらでも「むじんくん」からお金は引き出せていた。もはや「むじんくん」は完全に私のプライベートATMと化してしまい、これがキッカケで近い将来とんでもない借金も背負ってしまうのだがそんな事は今はどうでもよくて、その瞬間、「ボブ子に見張られている」と確信した。ストーキングされ女王の家に毎週行ってた事も間違いなくバレてたのだろう。

疑惑が確信に変わり、女王にそれを伝えた。

「・・・それどころじゃなくて。今夜会える?」

やったー!久々のお泊りだ!女王は一回り以上年上だけどかわいいし、抜群の安定感があって最高なのだ。Hも上手だし、何よりオトコを立ててくれるというか、オトコの扱いが上手くて一緒に過ごす時間は癒されて女王サイコーとか思ったけど電話先の様子がおかしい?

女王の住む町ではなく、そのひとつ手前の駅で降りて喫茶店で待ち合わせをする事になった。ボブ子に見張られている事を考えるとナイスフェイントだし、ここはホテル街もあって密会するにはバッチリの場所だ。女王とは最近ご無沙汰だったのでラブホで思いっきり楽しむのもいいな、あんな事やこんな事とかお風呂でヌルヌル遊びもいいなとか色々考えながら待ち合わせの喫茶店に到着すると女王はすでに到着していた。

私を見るとニコっと笑ったが、ちょっと冴えない顏だった。

 

(あ、なんかあったな)

 

直感でわかった。

 

つづく

いよいよこの話も大詰め・・・かもしか。

 

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